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協会の概要(概要)

日本サウンドスケープ協会は、サウンドスケープ(音の風景)という考え方を通して、現代およびこれからの社会における「音の文化」を振興することを目的とした団体です。1993年に任意団体として出発し、2019年に一般社団法人となりました。サウンドスケープに関する国際会議「World Forum for Acoustic Ecology (WFAE)」においては、日本の代表組織として登録されています。

サウンドスケープの思想には、音の世界の探究をめざす学術的志向だけでなく、教育やデザインの活動を通して、社会に働きかけていくという志向があります。そのコンセプトに基づき、本協会は、学術活動を基盤としながら、現在の社会や暮らしへの実践的な関わりを明確に志向しています。

本協会には、音響学や音楽学だけではなく、建築学、土木工学、造園学、生物学、人類学、社会学、地理学、歴史学、教育学等、幅広い領域の人々が参画しています。研究者だけでなく、教育・行政・芸術などの領域で実務や実践に携わる方々や、地域で生活する市民も、協会活動の主役です。サウンドスケープに関心を持つ多くのみなさまの積極的なご参加をお待ちしています。

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協会の概要(沿革)
1993
・日本サウンドスケープ協会設立総会
・設立記念シンポジウム「なぜ、いま、サウンドスケープか」
・研究会「音響生態学をめぐる国際状況レポート」開催。以降20回以上開催。
・会報「Japan Soundscape Newsletter」創刊
・サウンドスケープ研究会@福岡始まる
・関東でサウンドスケープサロン、
 関西でサウンドスケープフォーラム、
 機関紙「みみたこ通信」始まる
1994
・シンポジウム「公共空間の音を考える」
1995
・研究会の一環として研究発表会始まる
・シンポジウム「著聞拾遺 -音の語り、気づき、響き-」
1996
・シンポジウム「2010年浪花の旅(NANIWA ODYSSEY)」
・COP3 音のイベント「子どもと音と環境教育」(共催)
1997
・「私のきいた日本の音風景」募集開始
・シンポジウム「江ノ島を巡る:耳ある亀となりて」
1998
・関西・関東の本部を統合
・シンポジウム「耳の想像力が拓くメディアの新しい可能性」
1999
・協会誌「サウンドスケープ」創刊
・シンポジウム「選択本願音風景」
2000
・シンポジウム「都市計画と音」
・ミレニアム企画「1999年最後に聞いた音/2000年最初に聞いた音」
・「世紀末企画20世紀の音ベスト100」を公募・発表
2001
・シンポジウム「ラジオとサウンドスケープ」
2002
・シンポジウム「音の記憶術 音風景をよむ・きく・みる?」
2003
・協会ホームページ開設
・シンポジウム「Sound Bazaar 音の縁日」
・協会設立10周年記念シンポジウム「2003年サウンドスケープの地平」
2004
・シンポジウム「ユビキタス社会のサウンドスケープ」
2005
・シンポジウム「音のアーカイブス」
2006
・シンポジウム「天狗の聴いた音風景〜高尾山の価値をめぐって〜」
・神戸サウンドスケーププロジェクト 耳で追う「復興」
・震災後11周年企画「シンボルサウンドは今」
・WFAE国際会議in弘前
  「北のサウンドスケープ:音響空間とアフォーダンス」
  コンサート「北のオンガク」
「EARTH VISION 地球環境映像祭」への協力開始
2007
・シンポジウム「ことばが紡ぐサウンドスケープ聴覚的想像力と現代社会」
2008
・シンポジウム「狸囃子に何を聴くか?」
2009
・シンポジウム「人権としてのサウンドスケープ」
2010
・シンポジウム「西江雅之の世界 ボーダーを超えて」
2011
・シンポジウム「サウンドスケープ(再)入門」
2011
・震災プロジェクト発足(現地調査活動を開始)
2012
・春季研究発表会開催(以降、研究発表会の春秋2回開催)
・シンポジウム「個人化社会とサウンドスケープ」
・ダルムシュタットでのWFAE国際会議への参加
2013
・協会設立20周年
・協会誌「サウンドスケープ」のデジタル化
・創立20周年記念シンポジウム
  第1部:音の「環境」としてのサウンドスケープ
  第2部:未来のための音環境デザイン
・千葉県立中央博物館にて設立20周年記念展
  「サウンドスケープの地平をさぐる」開催
2014
・シンポジウム「ランドスケープからみたサウンドスケープとその未来」
2015
・シンポジウム「劇空間の音風景 声による演出から見る古今東西の世界観」
2016
・シンポジウム「東京水系のサウンドスケープ:都市と社会のリ・デザイン」
2017
・シンポジウム「いわてのサウンドスケープ」
2018
・25周年記念シンポジウム「今、京都から再び」
2019
・シンポジウム「音風景は文化遺産となりうるか」
・協会の法人化(一般社団法人日本サウンドスケープ協会設立)

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設立趣意書



私たちはいろいろな音に囲まれています。自然の音、都市のざわめき、記憶の中の音・・・けれども、私たちがそれらの存在に気づき、耳をかたむけることは、現代社会の中でだんだんと少なくなっています。

このような耳の感性の後退は、音をめぐるさまざまな問題をもたらしてきました。もっとも、音環境の改善や創造に対して、私たちがまるで無関心だったわけではありません。騒音防止のテクノロジーや法令による規制もずい分と進歩しました。しかし、それらだけでは身のまわりの音の問題に充分対処できず、音環境をより大きな社会と文化の枠組みの中でとらえ直す必要がある、と感じ始めているのもまた事実です。

普段の生活の中で忘れがちないろいろな音の存在に気づき、音を社会や文化の枠組みの中でとらえようとするとき、「サウンドスケープ=音の風景」という考え方はきわめて有効です。「サウンドスケープ」とは、音を音そのものの 問題として扱うのではなく、音や聴覚を切り口としながら、私たちの五感全体を生き生きと呼び覚まし、また、社会や歴史、環境や文化といった、それぞれの音の成立を支えるより広い状況への眼差しを与えてくれる考え方なのです。 これはまた、かつて「音」を風景のより重要な要素のひとつとしてとらえていた伝統的な感性、現代人が忘れた美学にも新たな光を投げかけるものと言えましょう。

音はこれまで、音響学、音楽、騒音制御、聴覚心理、メディア・コミュニケーションなどの分野において、それぞれに独自な方法で扱われてきました。さらに、都市や環境をめぐる活動の諸領域、例えば、都市工学、環境工学、環境教育でも、「音」あるいは「聴覚」の有効性が気づかれつつあります。「音」という同じテーマに関わりながらも、情報交換が不十分でバラバラだった人々は、「サウンドスケープ」という考え方を通じて、共に出会い、語り、活動できる新たな場を得ることになるのです。

このような考え方から、私たちは「日本サウンドスケープ協会」を設立したいと考えています。本協会設立の目的は、何よりもまず、より多くの人々が身の回りの音の存在に気づき、それらに関心をもっていただくこと。そして、音をきっかけとしながらも、音の問題に留まらず、それぞれの音の意味やその成立を支える社会や歴史、環境や文化そのものについて共に考えていくこと。さらには、海外との交流も含め、音に関連するさまざまな活動や領域をつなぐネットワークとなって情報交流の場をつくっていく事なのです。

「日本サウンドスケープ協会」は、従来の「音の領域」、すなわち音響学や音楽学だけではなく、建築学、造園学、土木工学、都市計画、民族学、人類学、社会学、環境科学等の広範な領域に携わる人々に開かれた協会です。研究者だけでなく、教育・行政などの分野の実践家や民間の実務家にも、さらにはそうした「専門家」だけでなく、多くの「生活者」にも広く開かれた協会です。 「サウンドスケープ」の考え方を通して、自然や都市、環境や文化について改めて考え、かつ実践するみなさまを支援する協会をめざしたいと考えています。

1993年6月


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組織


◎ 役員(2023-2024年度・50音順)
代表理事
鳥越けい子(青山学院大学総合文化政策学部教授)
理事長
箕浦一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
専務理事
土田義郎(金沢工業大学建築学部教授)
平松幸三(京都大学名誉教授)
理事
今田匡彦(弘前大学教育学部教授)
兼古勝史(放送大学千葉学習センター客員准教授)
土田義郎(金沢工業大学建築学部教授)
鳥越けい子(青山学院大学総合文化政策学部教授)
平松幸三(京都大学名誉教授)
箕浦一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
大門信也(関西大学社会学部教授)
監事
小原良夫(一般社団法人日本BGM協会理事)
船場ひさお(一般社団法人 こどものための音環境デザイン代表理事)


◎ 委員会委員名簿(2023-2024年度・50音順・委員長に*表記・▽は小委員会・顧問などの非委員に※表記)
企画広報委員会
鳥越けい子*(青山学院大学総合文化政策学部教授)

▽顕彰委員会
小西潤子(沖縄県立芸術大学教授)
小林田鶴子(神戸女子大学文学部教育学科教授)
土田義郎(金沢工業大学建築学部教授)
鳥越けい子*(青山学院大学総合文化政策学部教授)
平松幸三(京都大学名誉教授)
箕浦一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
アーカイブズ委員会
宇野淳子(立教大学共生社会研究センター研究員)
兼古勝史*(放送大学千葉学習センター客員准教授)
柳沢英輔(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任助教)
吉田瞳
川崎義博(アーカイブズ委員会顧問|京都市立芸術大学芸術資源研究センター)※
平松幸三(アーカイブズ委員会顧問|京都大学名誉教授)※
学術委員会
上野正章(京都市立芸術大学)
大門信也(関西大学社会学部准教授)
小西潤子(沖縄県立芸術大学教授)
箕浦一哉*(山梨県立大学国際政策学部教授)
出版委員会
池村弘之
大門信也(関西大学社会学部准教授)
平松幸三*(京都大学名誉教授)
箕浦一哉(山梨県立大学国際政策学部教授)
柳沢英輔(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任助教)
国際委員会
今田匡彦*(弘前大学教育学部教授)


◎ 代議員(2022-2023年度/50音順)
代議員
池田 岳史
池村 弘之
石橋 幹己
今井 信
今田 匡彦
上野 正章
大庭 照代
大谷 英児
兼古 勝史
川崎 義博
小西 潤子
小林 田鶴子
塩川 博義
大門 信也
高田 正幸
田中 直子
土田 義郎
鳥越 けい子
平松 幸三
船場 ひさお
丸山 亮
箕浦 一哉
山内 悟
鷲野 宏


◎ 法人の基本情報
名称
一般社団法人日本サウンドスケープ協会
法人番号
6011305002575
法人番号指定日
2019-08-28
所在地
東京都杉並区善福寺4丁目25番15号 (※事務局業務委託先は別住所)

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日本サウンドスケープ協会